
例えば、食卓の位置を変える。
春風が吹き出した。
心なしか、遠くから花の香りが漂ってくる気がする。 そんな日は窓際にテーブルを移動させて、窓を全開にして朝ごはんを食べてみる。
休日のブランチに、テラスのテーブルに赤いギンガムチェックのクロスをかけてみる。
ハンバーガーショップで買ったモーニングセットだっていいんです。
「場」を変える、「しつらい」を変える。それだけで気分が変わります。
家を作るとき、人は無意識のうちに「食べる場所」「眠る場所」「くつろぐ場所」を決めてしまい、一度決めた場所はなかなか変えずに日々の暮らしを繰り返してしまいがちですが、家の中の「場」はその時々で変化したっていいじゃないか、と思います。
そして、そういう「場」をさまざまに作り出せるような家が、豊かな家なのだという気がします。
毎日同じように見える日々だけれど、季節によって太陽の高さは変わり、空気の湿り具合、雲の色は刻々と変わっています。
わが家の木の床の感触、水道の冷たさだって変わっていく。
窓ガラスを打つ雨だって、じっと眺めていればいろいろな発見があってとても楽しいのです。
家の中の小さな旅は、誰にでもすぐできます。
椅子の位置を変えて。 ベッドの、ソファの向きをちょっとだけ変えて。
それだけで、なんだかわくわくしてきませんか。
ウッドデッキやベランダ、屋上があればさらに旅は広がります。
こうした空間を上手に住まいに取り入れて、季節の移り変わりを楽しむ目を忘れない暮らしをしていきたいものだと思います。
- Part1 家の中の小さな旅
- Part2 暮らしにあわせた収納
- Part3 素敵に外とつながれる家
- Part4 トイレをコレクションルームに!?
- Part5 ファミリーステーション


