太陽光発電導入の基礎知識

光熱費も上がっているし、災害時の停電も怖いから、新築注文住宅の太陽光発電に興味あり！だけど調べ始めたら難しい専門用語は多いし、失敗談を読むと怖くなってしまう。業者さんと打ち合わせをする前に、これだけは理解しておいた方が良い基礎知識ってありませんか？

こんなお声をよく聞く「注文住宅の太陽光発電」について。太陽光発電で光熱費は本当にオトクになる？売電の「卒FIT」ってなに？？注文住宅建築時に太陽光発電を導入するための費用は？などなど、詳しい資料を読みやすくする「新築注文住宅の太陽光発電の基本」についてまとめました。

太陽光発電は「オトク」になるの？

太陽光発電で光熱費も減らせるし、余った電気は電力会社が購入してくれる「売電」ができるから、太陽光発電はオトクですよね？
実は、100％すべてのご家庭で「太陽光発電は光熱費がオトク」になると保証できるものではありません。

・屋根の形状や面積によっては、光熱費すべての使用量を賄えるほど発電量が出ないことがある
・太陽光発電パネルが日陰になる位置に、後から建物が建ってしまうことがある
・数十年に一度レベルの災害が発生するような強風で壊れてしまうリスクがある

太陽光発電には、このようなデメリットもあるからです。

しかし、「屋根の形状や面積」については、新築時に太陽光発電を前提に設計することで、より効率的な太陽光発電が可能になりますし、そもそも低層住宅地であれば「後から建つ建物に遮られる」心配はほとんどせずに済みます。

これらの「前提」をきちんと精査して、導入を検討することが「オトクな太陽光発電」の基本です。



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太陽光発電重要キーワード「FIT制度」

コロナ禍をきっかけにリモートワークで在宅時間が長くなったり、便利な家電を導入したりして上がる一方の光熱費を削減しつつ、新築注文住宅で効率的に設計された太陽光発電で余った電気を売電する。この「売電」について関係が深いキーワードが「卒FIT」です。

FIT制度＝再生可能エネルギーの固定価格買取制度の略称です。
太陽光をはじめとする再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社が10年間、一定価格で買い取ることを定め、国が保証する制度を指します。契約開始から10年が経過すると「一定価格」での買取が解除されますが、この解除を「卒FIT」と呼びます。

制度が始まった当初は1kWhあたり48円で10年間固定されていました。そして、これから太陽光発電を導入される方のFIT価格は2022年現在、17円（10kW未満）となっています。また、2009年から始まったこの制度ですが、2019年から卒FITする方が出始めています。10年が経過すると、もともと48円で契約されていた方も、新しく契約をする方が結ぶ17円より、さらに安い単価で契約を結びなおすことになります。（新たに契約をせず、すべて自家消費する選択肢もあります。）

参考：経済産業省資源エネルギー庁「固定価格買取制度」

「売電価格」が下がっている理由

「せっかくお金を出して太陽光発電設備を用意しても、そんなに値下がりしているのではこれから損するばかりなのでは……？」と思われてはいませんか？

じつはこの買取価格は「太陽光発電パネルの設置費用・導入費用」と大きく関わりがあります。売電の固定価格が高かった十数年前は、太陽光発電用パネルの価格も高額でした。導入のために高額な費用を負担することに対して、一定の保証をするという意味合いもありました。

つまり、現在の売電価格が下がっているのはつまり、「初期費用の負担が少なく太陽光発電を導入できるようになった」ということです。

国の2030年目標「新築戸建ての6割に太陽光パネルを」

そして、太陽光発電は環境問題にも大きな関りがあります。「脱炭素化」は国だけでなく世界が求める時代の大きな流れです。

しかし、現時点では新築戸建て住宅の太陽光パネルの設置率は全国平均15％程度と、まだまだ広く普及しているものではありません。

この普及率を押し上げようと、2021年、国土交通省は「2030年までに6割」という目標を打ち立てました。これから、設備費用の一部を補助する制度の拡大、税負担の軽減などの支援策が増えていくことが期待されています。

太陽光発電システムを導入するのに必要な費用はどのくらい？

では実際、太陽光発電システムを導入するのに必要な費用はどれくらいなのでしょうか。リフォーム工事で現状の屋根に太陽光発電システムを設置する費用には以下のようなものがあります。

・足場工事（安全対策工事）
・電気工事
・太陽光システム設置工事　

この「足場工事」と「電気工事」を新築の際一度にまとめてしまうことで、費用負担を減らすことができるのが、新築時に太陽光発電システムを設置するメリットです。

たとえばアルネットホームでは、新築戸建て建築時に太陽光発電システムを組み入れた「ZEROの家」プランや断熱性能を高めることで光熱費を減らす「極暖の家」プランなど多数の実績があります。

具体的な金額例についてもっと知りたい！という方はお気軽にお問い合わせください。

もう一歩災害に強くなる注文住宅

実は、太陽光発電システム導入だけでは「自然災害による大規模な停電」には対処できません。太陽光で発電できない夜に使用できないからです。そんな状況を打破するのが「蓄電池」との併用です。

もっと自然環境保全に貢献したい！災害時に備えたい！という方は、「蓄電池」についての記事もぜひ参考にご覧ください！



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