ウォークインとウォークスルー収納

「ウォークイン・クローゼットとウォークスルー・クローゼット、どちらが良いか悩んでいます」注文住宅の間取りを検討中によくあるお悩みです。クローゼットの収納スタイルの違いはご存じですか？

ウォークインとウォークスルー、それぞれのメリットとデメリットから、実際にウォークイン・クローゼットとウォークスルー・クローゼットを取り入れた注文住宅のお施主さまのお声もご紹介いたします。

そもそも「ウォークイン・ウォークスルー」の違いとは？？

注文住宅の間取りで「希望する設備」として多くの方が挙げられるクローゼット。そもそもクローゼットは「衣類などを収納するスペース」を指します。この「クローゼット」は大きく3種類に分けられます。

【リーチイン・クローゼット】
人が中に入ることがないサイズのクローゼットをリーチイン・クローゼットと言います。また、単にクローゼットというときはこのリーチインタイプを指すことがほとんどです。1Roomマンションなどでも使われる一般的なクローゼットはリーチイン・クローゼットに当たります。どんな個室・場所にも設置しやすいタイプのクローゼットです。

【ウォークイン・クローゼット】
人が中に入ることができるサイズのクローゼットをウォークイン・クローゼットと言います。分譲戸建て、ファミリー向けの分譲マンションでも人気の設備です。一般的なウォークイン・クローゼットの大きさは3畳ほどですが、1.5畳程度のウォークインタイプもあります。

【ウォークスルー・クローゼット】
人が中に入り、さらに出入口が2方向に空いているクローゼットをウォークスルー・クローゼットと言います。いわゆる「通り抜け」ができる構造になっています。通り抜けができる分、ウォークイン・クローゼットよりも収納に使えるスペースは少なくなります。



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ウォークイン・クローゼットとウォークスルー・クローゼットそれぞれのメリット

単純な「出入口の数の違い」が、収納や生活スタイルにどのように影響するか、それぞれのメリットを踏まえて選択をされたご家族の意見はとても参考になります。「わが家ならどちらのメリットの方が魅力的……？」と想像しながらお読み下さい！

ウォークイン・クローゼットを選んだ理由

・ハンガー収納スペースをできるだけ多く確保したかったから
同じ面積で収納量が多いのはウォークイン・クローゼット。壁に沿ってできるだけたくさんのハンガーがかけられるようにしたかったので、入り口のスペースをもう一つ分あけないといけないウォークスルー・クローゼットははじめから検討しませんでした。

・寝室まで立ち入られたくなかった
親せき付き合いが多く、親戚の子ども同士も仲が良く、子どもだけで遊びに来ることもしょっちゅう。ウォークスルークローゼットだと寝室まで立ち入られる可能性もあったので、ウォークインタイプのクローゼットを選択しました。

ウォークスルー・クローゼットを選んだ理由

・家族全員共通のクローゼットにしたかった
はじめは家族それぞれの個室に、大き目のリーチイン・クローゼットを造りつける予定でした。でも、設計士さんに「お洗濯後の後片付け」の手間を教えていただいて、家族共有のウォークスルー・クローゼットを提案してもらいました。

・睡眠時間がズレる家族。安眠のための導線を作りたかった
夫婦二人とも医療従事者のため、深夜を含むシフトがある仕事をしています。夫婦どちらかが帰宅してぐっすり眠っているタイミングで片方が出勤の準備をするなんて言うことも珍しくありません。身支度で寝ている相手をできるだけ起こさないように、寝室からと廊下から、二つの導線があるのが良いと選びました。

・スペースの有効活用に、廊下と兼用した
できるだけ無駄なスペースを作りたくなかったので、廊下と収納を兼ねて、ウォークスルー・クローゼットの歩く部分がそのまま廊下になるように左右に収納パイプと収納棚を作りつけてもらいました。びっくりされることもありますが、帰宅してすぐに片付けもできるし、とても楽です。


ウォークスルー・クローゼットの実例間取りはこちらをチェック！

注文住宅の収納は間取りの自由度でもっと家族に寄り添える

マンションや分譲戸建ての一般的な間取りは、より多くの人の使いにくさをなくす工夫がされたものです。それは収納でも同じことが言えます。

荷物の量も、家族の人数も、管理の仕方もそれぞれの家族ごとに違うはず。注文住宅の強みは「家族それぞれに合った間取りや収納を考えられる」ことにあります。画期的なアイデアも、アイデアを形にするための施工の工夫も、これまでのたくさんのご家族との打ち合わせのなかから生まれたものです。


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