高気密高断熱の家で感じる圧迫感や耳のこもり感は、空気が汚れているから起こるのではなく、室内と室外の気圧の差から起こります。気圧の差が生まれるのは、家に入ってくる空気の量と、出ていく空気の量が釣り合わなくなったときです。
この記事では、圧迫感の原因、耳のこもり感とドアの重さ、24時間換気の音、カビと結露、夏の暑さの順に扱います。アルネットホームの「
極暖の家」を例に見ていきます。
【高気密高断熱で感じやすい圧迫感の原因は何ですか?】
高気密高断熱の家で感じる圧迫感とは、室内と室外の気圧の差から起こる体感のことです。隙間が少ない家ほど、空気の出入りは換気システムが受け持ちます。極暖の家は第一種熱交換換気システムを標準の仕様とし、気密性能はシリーズ共通でC値1.0以下です。
・極暖の家とは?
極暖の家とは、断熱性能が極めて高い注文住宅です。2017年に発売されました。断熱等級6・UA値0.46という、北海道レベルの断熱性能を関東で成立させる水準が標準の仕様です。窓はオール樹脂枠のトリプルガラスで、Low-E・アルゴンガス入りです。
断熱・気密・耐震といった高性能住宅の基準そのものは、「
高性能住宅とは?」で詳しく扱っています。
高気密高断熱のデメリットとして語られる体感は、大きく4つに分かれます。
圧迫感、耳のこもり感、ドアの開け閉めの重さ、そして24時間換気の音です。
4つとも、空気の質の問題ではなく、空気の量のつり合いの問題です。家の隙間が少なくなるほど、どこからどれだけ空気が入り、どこからどれだけ出ていくかは、設計と換気システムで決まる割合が大きくなります。つり合いが崩れると、室内と室外の間に気圧の差が生まれます。
体感が出やすいのは、出ていく空気が急に増える場面です。換気扇を強く回したときのように排気が増えると、入ってくる空気が追いつかず、室内の気圧が下がります。気圧が下がった状態が、圧迫感や耳のこもり感として感じられます。
【耳のこもり感やドアの重さはなぜ起こるのですか?】
耳のこもり感やドアの開け閉めの重さとは、室内と室外の気圧に差があるときに起こる現象です。気密性能はC値という数値で表され、一般に1.0以下が高気密の水準とされます。極暖の家シリーズは、4グレードすべてC値1.0以下です。
C値は隙間の少なさを表す数値で、小さいほど隙間が少ないことを示します。隙間が多い家では、室内の気圧が下がっても隙間から空気が入り込み、差がすぐに消えます。隙間が少ない家ではその逃げ道が少ないので、気圧の差が残り、体で感じ取れる大きさになります。
耳のこもり感は、この気圧の差が耳に伝わったときの感覚です。ドアが重く感じるのも、ドアの前後に圧力の差があるためです。どちらも、住まいの空気が悪くなっていることを示すものではありません。
気密は、断熱とセットで効きます。隙間から空気が出入りすれば、断熱材や窓の性能はそのぶん打ち消されます。だからこそ、C値1.0以下は上位グレードだけの仕様ではなく、4グレードを貫く共通の仕様です。
| 商品 | 断熱性能 | 気密性能 | 窓 |
|---|
| 極暖の家 Premium | 最高等級7(世界レベル)・UA値0.26 | C値1.0以下 | オール樹脂枠・トリプルガラス・Low-E・アルゴンガス入り |
| 極暖の家 | 等級6(北海道レベル)・UA値0.46 | C値1.0以下 | オール樹脂枠・トリプルガラス・Low-E・アルゴンガス入り |
| 極暖の家 FIT | 等級6(北海道レベル)・UA値0.46 | C値1.0以下 | オール樹脂枠・トリプルガラス・Low-E・アルゴンガス入り |
| 極暖の家 Casual | 等級5(東北レベル)・UA値0.56 | C値1.0以下 | オール樹脂枠・ペアガラス・Low-E・アルゴンガス入り |
いま住んでいる家の窓と隙間から熱が逃げる仕組みは、「
家が寒い根本原因は窓と隙間」で詳しく扱っています。
【24時間換気の音はうるさいですか?】
24時間換気の音は、気になる場合と、静かすぎて逆に気になる場合の両方が起こります。どちらも換気が働いている状態です。いわゆる24時間換気(法令上は機械換気設備)は、住宅の居室に原則として設置が義務づけられており、必要な換気回数は1時間あたり0.5回以上と定められています。
シックハウス対策として2003年(平成15年)7月1日に建築基準法で義務づけられ、同日以降に着工された住宅が対象です。24時間換気は特定の住宅会社の独自仕様ではなく、住宅に共通する法律上の仕組みです。
機械換気設備は、給気と排気のどちらを機械で行うかで分かれます(国土交通省)。
| 換気方式 | 給気 | 排気 | 室内の圧力 |
|---|
| 第一種換気 | 給気機 | 排気機 | 一定圧 |
| 第二種換気 | 給気機 | 排気口 | 正圧 |
| 第三種換気 | 給気口 | 排気機 | 負圧 |
極暖の家は第一種熱交換換気システムを標準の仕様としています。外の空気を取り入れながらおよそ7割の熱を保ち、PM2.5にも対応します。
音の感じ方が分かれるのは、室内に届く音の総量が変わるからです。外からの音が小さくなるほど、室内で動いている機械の音は相対的に大きく聞こえます。寝室のように静けさが際立つ場所では、これまで気づかなかった小さな音に意識が向きます。
熱や音の多くは窓から出入りします。窓が音にどう効くかは、採用するサッシで違います。
| 窓の種類 | 採用グレード | 音への効き方 |
|---|
| トリプルガラス樹脂サッシ | 極暖の家・Premium・FIT | 窓から出入りする音を抑える。子どもの声やペットの鳴き声が漏れにくく、外の音も伝わらない |
| ペアガラス樹脂サッシ | Casual | 室内の騒音を30dB軽減する |
外が静かになったぶん、換気の音に気づきやすくなります。音が増えたのではなく、聞こえる音の中身が入れ替わります。
アルネットホームの公式YouTube『
【お施主様インタビュー】高天井でも暖かい 「〇〇の悩み即解決」した家!』では、音漏れが気になっていたマンション時代から、夜はほとんど無音で熟睡できる環境に変わったことを紹介しています。
【高気密高断熱の家はカビが発生しやすいですか?】
高気密高断熱の家でカビが出やすくなるかどうかは、気密の高さではなく、結露を抑えられるかどうかで決まります。結露が続くとカビやダニが増え、アレルギーや喘息につながります。極暖の家は、オール樹脂枠のトリプルガラスと第一種熱交換換気システムを標準の仕様としています。
結露は、暖かい空気が冷たい面に触れたときに起こります。冷えやすい場所ほど結露しやすく、室内で先に冷えるのは窓とその周辺です。トリプルガラス樹脂サッシは、複数のガラスとその間の空気層が断熱するため、室内側のガラスが冷えにくくなり、結露しにくくなります。窓まわりの温度が下がらなければ、結露の起点そのものが減ります。
魔法びん断熱とは、トリプルガラス樹脂サッシと吹付硬質ウレタンフォームで建物全体を包む考え方のことです。窓枠についても、アルミだけでできた窓枠を撤廃し、樹脂窓枠を採用しています。
屋根・外壁は吹付断熱材(超極厚)です。湿った空気を室内にとどめない仕組みが、換気です。第一種熱交換換気システムは、外の空気を取り入れるときにおよそ7割の熱を保つので、熱を捨てずに空気を入れ替えられます。冬に換気で寒くなるという不安は、この熱の扱いに関わります。
公式YouTubeのお施主様の声もあります。『
【お施主様インタビュー】断熱性能で子育てが変わった!除湿機不要・夏もエアコン1台で快適な注文住宅』では、以前の住まいで結露していたカーテンや窓が、新居ではまったくなくなったことを紹介しています。
【高気密高断熱の家は夏に熱がこもって暑くなりませんか?】
高気密高断熱の家で夏に熱がこもるかどうかは、気密の高さではなく、屋根と外壁の遮熱と、窓から入る日射の量で決まります。極暖の家シリーズは、外壁にタイベックシルバーを使います。
デメリットとして挙げられることの多い「夏に熱がこもる」という不安は、冬の断熱と地続きの話です。外の熱を入れにくくする側の性能は、遮熱の仕様と、日射そのものを建物の外で受け止める設計で決まります。
| 夏の熱に関わる仕様 | 内容 |
|---|
| 外壁の遮熱(4グレード共通) | タイベックシルバー |
| 日射のコントロール(極暖の家FIT) | 基本プランに袖壁・庇・軒の出を組み合わせたパッシブデザインを採用 |
実際の暑さの感じ方は、極暖の家のモデルハウスで確かめられます。弊社の施工エリアは埼玉・群馬・栃木・茨城で、東京・千葉は一部が対象です。
圧迫感も、換気の音も、夏の体感も、数値だけでは決められません。仕様として先に確かめられるものと、その場に居ないとわからないものを分けて見ると、判断が進みます。
【よくある質問(FAQ)とまとめ】
・Q. 高気密高断熱の家は息苦しいと聞きますが本当ですか?
息苦しくなるわけではありません。息苦しさとして語られる体感は、空気の汚れではなく、室内と室外の気圧の差によるものです。極暖の家は第一種熱交換換気システムを標準の仕様とし、PM2.5に対応した計画換気で空気を入れ替えるため、空気の質はむしろ保たれます。気密性能はシリーズ共通でC値1.0以下です。
・Q. 高気密高断熱の家でカビは発生しやすいですか?
カビが出やすくなるかどうかは、気密の高さではなく、結露を抑えられるかどうかで決まります。結露が続くとカビやダニが増え、アレルギーや喘息につながります。極暖の家は、オール樹脂枠のトリプルガラスと、アルミだけでできた窓枠を撤廃した樹脂窓枠を標準の仕様としています。
・Q. 24時間換気を使うと冬は寒くなりませんか?
換気で入れ替わる空気の熱をどう扱うかで変わります。極暖の家の第一種熱交換換気システムは、外の空気を取り入れるときにおよそ7割の熱を保ちます。断熱性能は断熱等級6・UA値0.46で、北海道レベルの断熱性能を関東で成立させる水準です。
・Q. 高気密高断熱の家は夏に熱がこもりませんか?
夏の暑さは、屋根と外壁の遮熱と、窓から入る日射で決まります。極暖の家シリーズは、外壁にタイベックシルバーを使います。極暖の家FITは、基本プランに袖壁・庇・軒の出を組み合わせたパッシブデザインを採用しています。
・Q. 24時間換気の音はどのくらい気になりますか?
外の音が小さくなるほど、室内の機械の音には気づきやすくなります。アルネットホームの公式YouTube『
【お施主様インタビュー】高天井でも暖かい 「〇〇の悩み即解決」した家!』では、音漏れが気になっていたマンション時代から、夜はほとんど無音で眠れる環境に変わったことを紹介しています。個人の体験です。
・Q. 極暖の家の気密性能はどのくらいですか?
極暖の家シリーズは、4グレードすべてC値1.0以下です。C値は一般に1.0以下が高気密の水準とされます。断熱性能は極暖の家とFITが断熱等級6・UA値0.46、Premiumが最高等級7・UA値0.26、Casualが等級5・UA値0.56です。
・まとめ:圧迫感の正体は気圧差と換気のバランス
高気密高断熱のデメリットとして語られる体感は、空気の質ではなく、空気の量のつり合いから説明できます。
・圧迫感・耳のこもり感・ドアの重さ:室内と室外の気圧の差から起こる
・24時間換気の音:外の音が小さくなるほど、室内の機械の音に気づきやすくなる
・カビ:気密の高さではなく、結露を抑えられるかどうかで決まる
・夏に熱がこもる:屋根と外壁の遮熱と、窓から入る日射で決まる
極暖の家は「高性能があたりまえ、すべてが標準仕様」を掲げています。断熱等級6・UA値0.46、C値1.0以下、第一種熱交換換気システムが標準の仕様です。数値で決められない体感は、
展示場28ヶ所と、極暖の家のモデルハウスでの宿泊体験で確かめられます。
施工エリアは埼玉・群馬・栃木・茨城で、東京・千葉は一部が対象です。圧迫感の正体を気圧差と換気のつり合いに置き換えて見ると、確かめるべきものが数値と体感の2つに整理できます。
※この記事で紹介したお施主様の声は、いずれも個人の体験であり、会社全体の実績値ではありません。同じ結果になるとは限りません。
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アルネットホーム
・施工エリア:埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県(東京都・千葉県の一部)
・1979年設立、注文住宅10,000棟以上の実績
・ハウス・オブ・ザ・イヤー2025 特別優秀賞(2014年度の初参加以来12年連続受賞)
・ZEHビルダー評価制度 5つ星ビルダー認定
・展示場28ヶ所(2026年9月18日時点)