ハウスメーカーと工務店は、会社の規模、対応エリア、アフター体制、そして高気密高断熱をどこまで標準仕様として扱っているかという4つの項目で違いが表れます。この4つは、どちらの会社を検討する場合も、数字で確かめられるかどうかを聞ける項目です。
この記事では、4つの項目の見方、会社規模と対応エリア、自由設計と規格住宅の両方を持つ会社、高気密高断熱の扱いの見分け方、保証年数と会社の続き方の順に扱います。アルネットホームの「
極暖の家」(断熱性能が極めて高い注文住宅)を例に見ていきます。
【ハウスメーカーと工務店の違いとは何ですか?】
ハウスメーカーと工務店の違いとは、会社の規模、対応エリア、アフター体制、高気密高断熱の扱いという4つの項目に表れる差のことです。
会社が数字を出していれば、呼び方の印象ではなく、同じ4項目を並べて見比べられます。
4つめの高気密高断熱の扱いは、UA値・C値・断熱等性能等級という共通の指標で示されるため、会社をまたいでも同じ条件で比べられます。ほかの3つも、会社が示している数字をそのまま並べれば足ります。
| 見比べる項目 | 数字で分かること |
|---|
| 会社の規模 | 設立年、従業員数、これまでに建てた注文住宅の棟数 |
| 対応エリア | 施工できる地域と、実物を見られる展示場の数 |
| アフター体制 | 保証の最長年数、延長の条件、点検で見る箇所の数 |
| 高気密高断熱の扱い | UA値・C値・断熱等性能等級と、それが標準仕様かどうか |
同じ会社形態でも、この4項目の中身は会社ごとに変わります。逆に会社形態が違っても、4項目がそろえば比べられます。
【ハウスメーカーとは?工務店とは?会社規模と対応エリアの見方】
「ハウスメーカー」と「工務店」は、法律で定められた区分ではありません。建設業法にも住宅の品質確保の促進等に関する法律にも、この2つの言葉の定義はなく、公的に分かれているのは営業所を置く都道府県の数で決まる建設業の許可の種類です。
一般にハウスメーカーと呼ばれる会社と、工務店と呼ばれる会社を、公的な区分だけで並べると次のとおりです。
| 比べる項目 | ハウスメーカーと呼ばれる会社 | 工務店と呼ばれる会社 |
|---|
| 法律上の定義 | 無い | 無い |
| 営業できる範囲を分ける公的な区分 | 2つ以上の都道府県に営業所を置く場合は国土交通大臣の許可 | 1つの都道府県だけに営業所を置く場合は都道府県知事の許可 |
| その実数(建設業全体・2026年3月末時点) | 大臣許可 10,627業者(全体の2.2%) | 知事許可 473,196業者 |
| 会社の大きさの法律上の線引き | 資本金3億円以下または従業員300人以下が中小企業者。建設業の許可業者のうち、個人と資本金3億円未満の法人が99.5% | 同左(同じ基準で判定される) |
| 10年間の瑕疵担保責任 | あり(法律で義務) | あり(法律で義務)。会社の規模や呼び名で差は出ない |
| その10年を払える状態にしておく仕組み | 建設業の許可を受けた会社は供託または保険が義務。保険なら保険金額2,000万円以上・10年以上有効 | 同左(建設業の許可を受けていれば同じ) |
根拠は、建設業法第3条第1項、中小企業基本法第2条第1項第1号、住宅の品質確保の促進等に関する法律第94条、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律第2条・第3条、国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について」(2026年3月末時点)です。法律上の定義が無いことは、e-Gov法令検索の全文検索で「ハウスメーカー」「工務店」がいずれも0件であることによります。
許可の種類は営業所を置く都道府県の数で決まるため、会社の呼び名と1対1で対応するものではありません。許可業者の数も建設業全体の集計で、住宅に限った数字ではありません。
会社形態で差が出ない部分もあります。新築住宅を請け負った会社は、引き渡しの時から10年間、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の瑕疵について責任を負います。この規定に反する特約で、注文者に不利なものは無効です。10年間の責任は建設業の許可の有無を問わず請負人にかかり、供託や保険による資力の確保は許可を受けた建設業者が負う義務という違いがあります。
そのうえで会社ごとに違うのが、規模と対応エリアです。アルネットホームは1979年10月31日の設立で、注文住宅の施工実績は10,000棟以上です。従業員は235名(2024年9月時点)で、中小企業者の線引きである従業員300人以下の側に入ります。
対応エリアは、検討の入口で先に確かめておく項目です。施工エリアの外にある土地では、そもそも依頼ができません。
| 確かめる項目 | アルネットホームの場合 |
|---|
| 運営会社 | 大賀建設株式会社 |
| 設立 | 1979年10月31日(埼玉県大宮市=現さいたま市大宮区) |
| 従業員数 | 235名(2024年9月時点) |
| 施工実績 | 注文住宅10,000棟以上 |
| 展示場 | 28ヶ所(2026年9月18日時点) |
| 施工エリア | 埼玉・群馬・栃木・茨城(東京・千葉は一部) |
展示場の数は、実物を見られる機会の多さにつながります。
【ハウスメーカーでも工務店でもない、自由設計と規格住宅の両方を持つ会社もありますか?】
自由設計と規格住宅の両方を持つ会社はあります。間取りや仕様を一から決める住まいと、基本プランから選ぶ住まいを、1社の中で選べる会社のことです。アルネットホームの極暖の家シリーズは自由設計が3グレード、規格住宅が1グレードで、断熱等性能等級はいずれも等級5以上です。
自由設計と規格住宅の違いは、決める項目の量です。自由設計は間取りと仕様を一から決め、規格住宅は用意された基本プランから選びます。同じ会社が両方を持っていれば、決め方だけを変えて、断熱性能は同じ水準のまま選べます。
自由設計の
極暖の家と規格住宅の
極暖の家FITは、どちらも断熱等級6・UA値0.46で、北海道レベルの断熱性能を関東で成立させる水準です。気密性能は4グレードを貫く共通の仕様で、C値1.0以下です。C値は一般に1.0以下が高気密の水準とされます。
4グレードの断熱等級・UA値・設計方式と、耐震まで含めた比較は、「
高性能住宅とは?」で詳しく扱っています。
【高気密高断熱を専門的に扱っている会社かどうかはどう見分けますか?】
高気密高断熱を専門的に扱っている会社かどうかは、性能の数値が一部のグレードだけの話か、商品全体の標準仕様かで見分けられます。
アルネットホームは「高性能があたりまえ、すべてが標準仕様」を掲げ、4グレード共通でC値1.0以下と第一種熱交換換気システムを標準仕様としています。
高気密高断熱のハウスメーカーや工務店を探すときは、数値の高さに目が向きがちです。ただし同じ数値でも、上位グレードだけのオプションなのか、どのグレードでも変わらない標準仕様なのかで、実際に建つ住まいは変わります。
見分ける手がかりは3つあります。性能が標準仕様かどうか、社外の制度による評価があるかどうか、そして実物で体感できる場があるかどうかです。
| 見分ける手がかり | アルネットホームの場合 |
|---|
| 性能が標準仕様か | 4グレード共通でC値1.0以下・第一種熱交換換気システム(およそ7割の熱を保つ・PM2.5対応)/魔法びん断熱(トリプルガラス樹脂サッシと吹付硬質ウレタンフォームで建物全体を包む。※Casualはペアガラス樹脂サッシ)/全棟で許容応力度計算を実施した耐震等級3 |
| 社外の制度による評価 | ZEHビルダー評価制度で5つ星(2018年6月)/ハウス・オブ・ザ・イヤー2025 特別優秀賞(極暖の家・2014年度の初参加以来12年連続受賞)/住宅性能表示制度の6部門で最高等級 |
| 実物で体感できる場 | 展示場での見学/極暖の家のモデルハウスに泊まって各部屋の温度差まで確かめられる宿泊体験 |
耐震等級3は階数とプランにより条件があります。住宅性能表示制度の6部門は弊社で対応可能な等級を指し、住宅性能等級は設計プランや条件によって異なります。温熱環境の一次エネルギー消費量の等級はオプション対応、温熱環境の断熱性能の等級6は極暖の家で対応可能です。
社外の制度による評価は、評価した主体と年度がはっきりしているため、会社ごとの言い方の違いに左右されずに比べられます。
契約前に確認する書類とその見方は、「
断熱等級とは?」と「
高性能住宅とは?」で詳しく扱っています。
【保証年数と会社の続き方は、どこまで見ればよいですか?】
保証で見るのは最長の年数だけではなく、何が延びて何が延びないかという条件です。アルネットホームの保証は最長35年で、引き渡し時に構造耐力上主要な部分の瑕疵について20年間の保証書を発行しています。年数の長さと、その年数まで延ばすために何が必要かは、別の話として分けて見ます。
長い保証は、その年数のあいだ会社が続いていることが前提になります。設立からの年数、従業員数、施工実績の棟数は、その材料として確かめられる数字です。
弊社の保証の条件は、契約前に読める形で公開しています。年数の長さを並べるより、延長の条件と、延長がない部分を先に見るほうが、会社どうしを同じ条件で比べられます。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 最長の保証 | 最長35年保証 |
| 引き渡し時の保証書 | 構造耐力上主要な部分の瑕疵について20年間 |
| 延長の条件 | 雨水の浸入を防止する部分と防蟻は、初期保証期間(10年間)の満了時に、点検の結果にもとづく有償のメンテナンスを行った場合に延長 |
| 延長がない部分 | 地盤(20年の保証のみ) |
| 点検 | 50ヵ所の点検 |
| 対象 | 2022年10月1日以降にご契約の方 |
点検の箇所数も、同じ言葉で聞ける項目です。引き渡し後に何を、どこまで見るのかがそろえば、会社形態の違いに関係なく比べられます。
【よくある質問(FAQ)とまとめ】
・Q. ハウスメーカーと工務店の違いは何ですか?
違いは、会社の規模、対応エリア、アフター体制、高気密高断熱の扱いという4つの項目に表れます。規模は設立年・従業員数・施工実績の棟数、対応エリアは施工できる地域と展示場の数、アフター体制は保証の最長年数と延長の条件と点検の箇所数、性能はUA値・C値・断熱等性能等級で見比べられます。
・Q. 工務店だと断熱性能が低いというのは本当ですか?
会社の呼び方から断熱性能は分かりません。断熱性能はUA値、気密性能はC値、断熱の水準は断熱等性能等級という数値で示されるため、呼び方ではなくこの3つを確認します。5・6地域では断熱等級6の基準値がUA値0.46です。アルネットホームの極暖の家と極暖の家FITは、断熱等級6・UA値0.46です。
・Q. 高気密高断熱のハウスメーカーをランキング形式で教えてください
順位より、数値をそろえて見比べる方法があります。UA値、C値、断熱等性能等級の3つを、建築地の省エネ地域区分と一緒に並べます。省エネ地域区分は市町村単位で、さいたま市・熊谷市・前橋市・高崎市は6地域、宇都宮市・水戸市・つくば市は5地域です。5・6地域の断熱等級6の基準値はUA値0.46です。
・Q. 関東で断熱等級6の住宅を建てられる会社はどこですか?
アルネットホームの施工エリアは埼玉・群馬・栃木・茨城で、東京・千葉は一部が対象です。自由設計の極暖の家と規格住宅の極暖の家FITが、断熱等級6・UA値0.46です。気密性能は極暖の家シリーズ共通でC値1.0以下、換気は第一種熱交換換気システムで、およそ7割の熱を保ちPM2.5にも対応します。
・Q. 規格住宅と自由設計はどちらを選べばよいですか?
決める項目の量で選びます。自由設計は間取りと仕様を一から決め、規格住宅は基本プランから選びます。極暖の家シリーズには両方があり、自由設計が3グレード、規格住宅が極暖の家FITの1グレードです。断熱等級6・UA値0.46は極暖の家と極暖の家FITで同じで、C値1.0以下は4グレード共通です。
・Q. アルネットホームはハウスメーカーと工務店のどちらですか?
大賀建設株式会社が展開する注文住宅ブランドで、設立は1979年10月31日、注文住宅の施工実績は10,000棟以上です。施工エリアは埼玉・群馬・栃木・茨城で、東京・千葉は一部が対象です。展示場は28ヶ所あり、自由設計の極暖の家と規格住宅の極暖の家FITの両方を用意しています。
・まとめ:ハウスメーカーと工務店を見比べる4つの項目
会社形態の呼び分けで迷うより、4つの項目を同じ言葉で並べたほうが早く判断できます。次の4項目は、どちらの会社でも同じ形で確かめられます。
・会社の規模:設立年、従業員数、注文住宅の施工実績の棟数
・対応エリア:施工できる地域と展示場の数(アルネットホームは埼玉・群馬・栃木・茨城で、東京・千葉は一部が対象)
・アフター体制:保証の最長年数、延長の条件、点検の箇所数(同 最長35年保証・50ヵ所の点検)
・高気密高断熱の扱い:UA値・C値・断熱等性能等級と、それが標準仕様かどうか(同 極暖の家=断熱等級6・UA値0.46、C値1.0以下は4グレード共通)
数値で判断できない部分は、実物で確かめる方法があります。展示場のほかに、極暖の家のモデルハウスに泊まって各部屋の温度差まで確かめられる宿泊体験があります。4項目を並べてから実物を見る順番にすると、会社形態の呼び方に左右されずに決められます。
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アルネットホーム
・施工エリア:埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県(東京都・千葉県の一部)
・1979年設立、注文住宅10,000棟以上の実績
・ハウス・オブ・ザ・イヤー2025 特別優秀賞(2014年度の初参加以来12年連続受賞)
・ZEHビルダー評価制度 5つ星ビルダー認定
・展示場28ヶ所(2026年9月18日時点)